エコポイント付与開始  どこまで続くバラマキぞ!  2009/ 5/15



☆5月15日より、2009年度バラマキ施策の一つの目玉である『エコポイント』が開始されます。 もっともこの実施にあたっては「補正予算が国会で成立することが条件」となっています。野党や一部与党の議員さんが反対して、この法案をポシャらせてくれると面白いのですがねえ。

そして当然、このシステムが例え時限立法成立が大前提であるとしても、その受け皿として、しっかり天下り団体を充てることを環境省は目論んでいるようです。
 転んでもただでは起きないですねえ。  (本当は出来レースなのに、格好だけ公募なんかしちゃってます)

 バラマキ政策自体の是非については、もはや何をか況んやですが、ただ一つの救いとしては、高速道路料金のバラマキなどと違って、国民のほぼ全てがお世話になっている家電製品に対しての施策であり、不公平感はより少ないと言えるかも知れません。 (買い換える余裕があれば、の話ですが)

◎エコポイントの概要
 
 ※朝日新聞2009年5月15日 朝刊記事より

 エコポイントの概要については上記の表の通りですが、これを見て『家電アドバイザー』としてひとつ気になったのは、ポイントの付与の仕方と、省エネ商品への買い換えによるエコ度の度合いとが、全くちぐはぐになっており、『エコ推進』という謳い文句とは裏腹であり、政府や環境省の定見の無さが如実に現わされているのがお解り頂けると思います。

◎一般家庭における年間消費電力に占める家電製品別割合
 1位:エアコン  25.2%
 2位:冷蔵庫  16.1%
 3位:テレビ    9.9%

※資源エネルギー庁『H16年度電力需給の概要』より

上記と、付与されるエコポイントを比べてみた場合、数値が逆になっていることが解ると思います。そして、各家庭での普及台数(多くの家庭では冷蔵庫は1台、エアコンやテレビは複数台ある筈です)や商品単価等を勘案した場合、最もポイントを付与すべきなのは、テレビではない筈であり、また、本当に省エネを進めたいなら、サイズダウンも勧めるようにポイントを考慮すべきなのです。 ま、環境省にしてみれば棚からぼた餅で、予算ありきで急遽でっち上げたものであり、この程度になったのでしょうが。

ただ、一部では知られていることですが、家電商品の省エネについては一筋縄では行かない面が多々あり、エアコンにしても冷蔵庫にしても、他の家電製品にしても、省エネ商品を買っても本当にペイできるか、出来ているかについて、本当のところを知る事は普通の人には大変難しいことではあるのです。

筆者は、現在ヒステリックに言われている『環境危機』『地球温暖化』や『CO2削減』などについては些か懐疑的な見方をしており(別に、ビョルン・ロンボルグなどに感化されたわけではありませんが)、今回のエコポイント”騒動”についても、地球環境保全の見地から捉えるべきではなく、単なる自民党の選挙対策資金として国民の税金を使用するもの、と見るのが正解と思われます。




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