やっと梅雨が明けるか? 本日衆議院解散 2009/ 7/21
☆今日、7月21日は大雨です。今年の梅雨も大詰めのようで、ずっと界雷が鳴っています。
昨秋からずっと居座り続けていた『居すわり太郎』さんが、アソウ降ろしで足下の火が燃えさかっているのにやっと気付いて重い腰を上げ、本日、解散権を行使してくれました。
蛇の生殺し状態で、ずっと中途半端な政権のまま10ヶ月以上続いてきた遣り切れなさもありましたが、いざ解散といわれても、一市民として全く何の感慨も湧いてきません。却って、8月30日までの40日間が大変長く感じられてしまいます。
世界同時不況で、国内の失業率もじわりと上昇しているこの大変な時期に、何とも悠長な自民党本位の日程設定に、またまた嫌気がさしているのは筆者だけでしょうか。
いくら先延ばししても、自民の死刑執行は確実なのですが。
この夏は、より一層蒸し暑くなりそうです。
郵政民営化選挙の大勝で、解散時の与党勢力は自民303、公明31の計334議席と、2/3を超えており、これを一挙にひっくり返して民主中心の政権とする為には、与党2党から94議席以上奪わねばならないといいます。 しかし今の流れでは、民主党が解散時の112から、+129議席以上の倍増をして、単独過半数に届くことも有り得る勢いとなっております。
特に小泉チルドレンなどと呼ばれた自民党の一年生議員の方々は、死屍累々となるやもしれませんね。
また聞く所によると、今の共産党は大変な財政危機にあり、今まで全国全ての小選挙区に泡沫候補を立て、それぞれ数%の票を獲得していたのが、資金面からそれが不可能となり、候補者を厳選/大幅削減して、半数程度とする模様であり、下馬評ではその相当数が、現政権への批判票として民主に流れると見られているそうです。
そして公明党は、今のところ従来通り自民と連携した選挙を進めるとの事ですが、いつまで『沈む船』に我慢して乗っておれるか、コウモリさんとしては、早く勝ち船に飛び移りたいところなのでしょうね。
アノ小沢さんが院政やってる民主の事ですから、ひょっとしたら、水面下ではもう具体的な話が大分進んでいるかも知れません。
小沢流『大連立』はブーイングの嵐で党に封じられたとしても、公明との『小連立』など、いかにも有りそうな話じゃありませんか。
ま、こういった流れも味方して(特別の事がない限り)民主党の全面勝利は、結構堅いのではないかと思われます。
で、それがどうなんだよ、って覚めた見方も、これまでの無責任政府に対する諦観として、一部に存在するとは思います。
筆者が今興味があるのは、その先の事なのです。
先項にも一部書きましたが、今の民主党が与党になったとして、それで彼等のマニフェスト通りの事が直ぐに実現できるかというと、全く予断は許されない訳なのです。
財源確保の問題はもちろん、ご承知の如く彼等は決して一枚岩ではなく、現在の所3枚岩4枚岩の寄り合い所帯であり、こういった組織の場合、いざ政権奪取という第一義の目的を達した場合、即座に不協和音が噴出し四分五裂する事は目に見えております。
若し『鳩山内閣』が成立したとして、多分、1年を持たずに内部崩壊してしまうのではないでしょうか。 余程しっかりした執行部体制で臨んだとしても、右派と左派、水と油が短期間で融合する事は、大変難しいと思われます。 またまた超短命な総理/各大臣で終わり、公務員制度の抜本改革など、国政のパラダイム変革は中途半端で終わってしまい、国民を失望させる結果になるのではと危惧されます。
そしてその後は同時期に分裂した自民党の一部を交え、またまた政界再編が進むと考えたら正解と思われます。 別項にも書いた如く、日本の政治パラダイムを根本的に変革するには、相当長い時間が必要なのかも知れません。
ま、民主党政権が短期で終わったとしても、日本の高速道路がやっと外国並みに安くなったり(国費補填を前提とした『無料化』という極端な政策には筆者は反対なのですが)子供手当が増えたり、ガソリンの揮発油税暫定税率を撤廃したりするのは国民にとっては良い事ですが、財源の手当について、どこまで官僚の抵抗を封じ込めて無駄の削減を恒常化出来るのかについて、しっかり監視しなくてはならないと思います。 『埋蔵金』などという怪しげなものを全面的にアテにするようなレベルの政策能力しかないのであれば、すぐにも市民に見限られてしまうでしょう。
民主党さん、とりあえずやってみなはれ。
しっかりみんなお手並みを見てるよ。