国は挙げて総選挙モード 勝敗の行方は?  2009/ 8/20



☆今も筆者の住んでいる団地の中を選挙カーが候補者の名前を連呼して走り回っています。
 やっと、本当にやっと、4年ぶりの衆議院選挙が今月末に行われます。

 各マスコミなどの論調は、やはり民主の圧勝を予想するものが多く、民主の当選者数は『300議席に届く勢い!』などと新聞の見出しに書かれております。 (朝日新聞2009/8/20朝刊) 
しかし一筋縄では行かないのがこういった選挙であり、一部でなりふり構わず、前代未聞の額の『実弾』などが投入された場合、結果がどう変わるか不透明な部分も出てくると思います。今後何らかの、大方の予想を覆すような様々などんでん返しもあるかも知れず、満を持して臨んでいる民主党も、まったく気の抜けない所でありましょう。


各新聞や、ネット上の予想では、自民党が議席を100以上減ずる歴史的惨敗とされてはおります。

ネットで拾い集めた様々な予想のごった煮の中から、7つの予想記事の平均値を出してみますと

 自民党 303議席 ⇒ 163議席 △140議席 (134議席〜194議席)
 民主党 112議席 ⇒ 
258議席 +146議席 (228議席〜287議席)
 公明党  31議席 ⇒ 
 25議席 △  6議席 ( 22議席〜 28議席)
 その他  34議席 ⇒ 
 34議席 ±  0議席 ( 29議席〜 38議席)
 となりました。 これだと、民主党は単独過半数を獲得することが出来ますね。

 ま、いつの世でも選挙の予想に関しては、『当たるも八卦、当たらぬも八卦』のレベルですから、これで一喜一憂する必要は全く無いとは思いますが。

テレビでよく見かける各党のコマーシャルも、やはり自民のCM露出度が大変多いようで、なりふり構わず金を突ぎ込んでいるな、という感じを持ちました。

しかし、今更ながら、自民党のコマーシャルにはツッコミどころ満載ですね。

『子供に夢を!若者に希望を!高齢者に安心を!』と言われても、福祉大幅カットして、非正規労働市場野放しにして、後期高齢医療(姥捨て医療制度)無理矢理作ったの自民でしょうが(`ヘ´)

『日本を守る責任力』って、『無』の字が抜けてませんか?

『日本の景気回復、全治三年。あと2年必要』 ン?今、幾分景気が持ち直したとはいっても、民間が必死で頑張ったからであって、自民党の手柄だとは、誰も思ってませんよ。

ましてや、それらを麻生さんの口から言われたんじゃねえ。(*^_^*)
『日本中の津々浦々に、国立マンガ喫茶作ります!』なんて約束した方が、ご本人にマッチしてるんですけど。


 久し振りの国政選挙にあたって、有権者はどういった基準で候補者を選んでいるのか、という素朴な疑問を持っておりましたが、脳科学者である茂木健一郎氏のエッセイが、週刊誌に掲載されておりました。
興味深い話題として一部を引用しますと

『脳が感情の回路を通して選択をするメカニズムを研究する分野は、最近では「神経経済学」と呼ばれている。一人ひとりの気分に基づく選択が、積み重なって大きな地殻変動へと結びつくのは、政治も同じこと。今回の選挙結果は、有権者の脳内の「神経経済学」によって決するのである。』
  (中 略)
『国の将来が、有権者の気分で決まるとなると、頼りないような気もするが、話は逆である。
 感情に基づく直感は、生物にとって重大な意味を持つ。直感に基づいてどのような選択をするかが、時には生死を分ける。有権者の気分をバカにしてはいけない。国政選挙が、その時々の社会の気分によって左右されるのは、むしろ生物にとって当然の事なのである。
 各政党は、いかにして有権者の気分に訴えかけるのか。結局は、どちらに投票した方が自分ないしは社会や国が生物として幸せになるか、その直感で人々は動く。直感を作るものは、各党や候補者についての小さな情報や経験の積み重ね。些細な事も、ないがしろに出来ないと肝に銘ずべきだろう。
そして最後は、投票日の有権者の気分次第で結果が決まる。つまりは、一国の政治も、一人ひとりが生きることと同じで、正解などない。正解がないからこそ、みな懸命に選ぼうとするのだ。』
(週刊ポスト2009年8.21/28号P69)

とありました。

氏の論によると、我々有権者は個々の『直感』によって、最終的に選挙の勝敗も決定しているということなのでしょう。 ひょっとしたら、『選挙の神様』といわれている小沢氏など、その辺りのこと、本能的に知悉しておられるのかも知れませんね。

 またその意味で、過去から言われてきた『国民は、そのレベルに応じたレベルの政府しか持ち得ない』という格言は、けだし正解なのでしょう。

 出来得れば、8月30日が好天となって、みんながこぞって投票に行けば世の中少しは変わるかも知れませんね。








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