期待できるか?民主党政権! 308議席の重みをどう生かせるか  2009/ 9/ 6



☆8月30日の衆議院選では、55年体制以後初めて自民党が第一党から退き、民主党が過半数を占める大勝となり、いよいよ、やっと本格的な政権交代が実現しました。

 当選者の内訳を見ると、民主党の新人は143人、同党当選者の46・4%を占めており、また平均年齢も49・4歳と若返る結果となりました。
 (衆院全体の平均年齢は52.0歳 ⇒ 05年比△0.3歳)
また女性議員の数も、全党合計54名(11.3%)と、衆院で初めて10%を超えました。(参院では89年から1割超)

 現在、新聞やTVの特集で、連日の如く政権交代の特集が組まれており、概して期待半分、危惧半分といった論調が多いようで、それはそのまま今の国民感情を写している、といって良いと思われます。

 『勝って驕るな民主党!』 『自民は下野しても、"責任力"を果たせ!』という論調が多いようですね。 鳩山さんや小沢さんなどは、小選挙区制の一面の怖さを知っているためか、今の所不必要なほどに自重しているようですが。

 政権委譲のドタバタの中で、麻生さんの捨て台詞は愛嬌のうちでしょう。 ホント、あの人は最後まで笑わせてくれますね。 でも、一国の総理がピエロさんでは困るんですけどね。

 筆者も、当初は民主党の政権担当能力には些か疑問符を付けておりました。しかしいざ蓋が開き、実際の政権運営の骨格が見え始めてみると、一面、良い意味で予想を裏切られた思いがしております。
経験不足/人材不足と自民に散々こき下ろされた民主党ですが、中堅議員の中にも結構人材は厚い模様で、逆に彼等がこれまでの各省庁の利権構造にしがらみの無い分、今までの自民党のやり方とは全く別の切り口で政治を行い、行政をコントロールしてくれることが期待できます。 『国家戦略局』設置も、国家運営を政治主導にするためのシステムとして、取り敢えず納得が行くものです。 (具体的に実稼働すれば、という前提ですが)

 また、一部でも言われているように、民意の期待が集まっている3ヶ月程度以内には、何か具体的な目に見える成果を先ず上げなければならないのは宿命なのでしょう。
焦って事を行い、将来に禍根を残されては困りますが、現民主党が旗を揚げて政権を目指してから11年にもなるのですから、準備は万端の筈だと思います。

 多分、既出のマニフェストで公約した諸項目に対しては、外交政策等、現実対応のため相当修正をすることとなると思われますが、都度きっちり国民に説明してゆけば、概略は許容範囲となるのではないでしょうか。
 ただ、今回の政権交代の一番のポイントである『行政に対する政治主導』と『税金の無駄使い撲滅』については国民としても絶対譲れないところであり、その抜本改革こそが、現在の民主党のレゾン・デートルとなっている訳で、これを確実にやり遂げる事が『第二次鳩山内閣?』成立のポイントにもなると思います。


 当初の下馬評では『どうせ1年続かない民主政権』と考えられておりましたが、小沢氏が幹事長となり、党内に対して辣腕を振るって不協和音(連合/日教組=党内左派+社民党)を強引にでも押さえ込めば(小沢チルドレンの数でもって押し切ることが出来れば)、何とか満足な政権運営が出来るのではないでしょうか。 

最悪、民主左派の一部を切り捨て、社民党と縁を切っても、混迷の続く自民党の一部議員を取り込んで補完すれば、変に妥協を重ねる様な政権運営をする必要はなくなると思われます。

 ま、あまり新政権に期待しすぎると、裏切られた時の落差が大きくなりますが、小泉弱肉強食改革の痛手から少しでも日本が立ち直れるように、取り敢えず『期待』したいと思います。








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