今、みんなの党が面白い! ひょっとしたら日本の政党政治の第3極に 2009/ 9/10
☆現在のニュース番組は、国内政治について、連日様々な報道がなされており、新与党となった民主党の、今後の政権運営に対し、かつてないほどの注目が集まっております。
これはこれで、日本の民主政治の成熟の為には良いことだと思います。
しかし、民主党の大躍進と自民党の退潮が大きく報じられる中にあって、埋没気味になってはいるものの、第3極の新たな動きが出てきていることも見逃せない事実です。
筆者もこれまで殆ど注目もしていなかったのですが、渡辺喜美元行革担当大臣率いる『みんなの党』が、存在感を顕わしてきつつある、といいます。
なんか、選挙の公示後にバタバタッと結党されて、名前も半分ふざけたような名前だし、あまり関心も持てなかったのですが(筆者の地区ブロックには立候補者はいませんでしたし)言っていることをTVなどで聞くと、結構真面目な党であるという感じは持っておりました。
実際、みんなの党のマニフェストを読んでみても、旧自民の保守系出身者が主体ではあるものの、自民党のそれと違い、早急に取り組むべき事項の優先順位付けや、今後日本が目指してゆく社会のアウトラインが、ある程度明確に示されており、項目によって、民主や自民のそれよりも、より明快であり納得性のあるものでした。
誰しも、『政と官に厳しく国民に優しい改革路線』『バラマキをしない小さな政府』などのコンセプトには、共感を覚えるところですね。
◎まだまだ現有勢力としては、衆院議員5名のみですが、結成して僅か3週間で、全国300万5千票を獲得、それも全国11ブロック中7ブロックのみ(4ブロックは立候補者なし)で社民党とほぼ同一の票数を集めており、地区別に見ると東京では社民の1.4倍、社民票田の近畿ブロックでも110%以上を獲得し、過去からの歴史のある社民党の票数と肩を並べる程の支持を得ています。
これはやはり、今の自民は賞味期限切れ、寄り合い所帯の民主は不安、社民や共産はきらい、という、比較的保守に近い人達の受け皿となった為と考えられています。
ただ、総選挙告示後にバタバタと結党し、選挙当日まで3週間余という、一国の政治運営を志す政党としては、あまりにも準備不足であり、そのため、比例代表で2議席も取り損ねてしまうという失態もありましたが、この政党の運営は、全て各議員さん他の人達の、手弁当での活動が主体ということだそうで、折角投票した人達に対する失態について、それを今後に生かしてゆきたいとの渡辺代表のコメントもありました。
彼が出演したTV番組(BSフジLIVE PRIME NEWS)での発言にもありましたが、自民党若手の志ある人達が合流してくることも視野に入れているそうで、やはりみんなの党は、保守色の強い政界再編劇の中で、今後ひとつの台風の目になることも考えられます。
今回の5名の当選により、政党助成金も受けられるようになったこともあり、来夏の参院選までには準備万端体制を整えて臨むとのことであり、次の参議院選挙が一つのキーポイントになると思われます。
今後、今回の総選挙をきっかけに政界の再編と浄化が進み
◎自民党 = 保守本流・大きな政府
◎民主党 = 保守改革派・比較的大きな政府
◎みんなの党 = 第3極 保守改革派・小さな政府
など、各党のコンセプトが国民に対してより明確となり、日本の民主政治が、少しでも成熟してゆけばよいのですが。
☆民主、自民以外の各党の全国得票数
公明党 | 805万票 |
共産党 | 494万票 |
社民党 | 301万票 |
みんな | 301万票 |
国民新 | 122万票 |
幸福実現 | 46万票 |