管内閣は、がらっ八症候群?   2011/ 3/24



☆皆さんは、『銭形平次』というテレビ時代劇をご存じでしょうか。

1960年代から80年代半ばにかけて、大川橋蔵が主演で通算888回もの超ロングな1時間テレビ時代劇として、フジテレビ系で放映され、当時の老若男女を問わず御覧になっていた方も多いと思われます。(90年代には、北大路欣也の主演でリメークされました)

当時は時代劇がブームでもあり、脚本も、野村胡堂のしっかりした原作を踏まえて作られており、また主人公平次得意の『投げ銭』で、敵方の戦意を喪失させたりして見せ場を盛り上げるなど、長期にわたって高視聴率を稼いでおりました。

会社などで、上司から『平次はたった56分で事件をひとつ解決するのに、オマエは先月言われた事がまだできとらんのか!』などと言われたものでした。(^-^;)ゞ

若い方には、銭形平次は、『ルパン3世』に出てくる銭形警部の6代(または7代)前のご先祖なんだよという方が解りやすいかも知れませんね。(そういう設定だそうです)


 で、その銭形平次のドラマ中に出てくる平次の子分に『八五郎(通称がらっ八)』という人物がおり、TVでは大抵オープニングに、この八五郎が大慌てで平次の家に駆け込んできて『親分!てえへんだ!てえへんだ!』と息せき切って喋る場面から、事件が始まるという設定となっておりました。

そしてもちろん事件を切れ味鋭い推理と持ち前の行動力で鮮やかに解決するのは平次です。
八五郎は、結構有能ではありますが、あくまで平次の助手であり脇役
として描かれておりました。

つまり、ストーリーの根幹は、八五郎は『てえへんだ!てえへんだ!』と騒ぎまくって『課題を提供する役』であり、『課題を分析し推理し、自ら行動して紐解いて解決する主役』はあくまで平次だったのです。


 あらためて今考えてみると、このドラマに出てくる八五郎の役回りって、今の管政権の皆さん、特に管総理に似てませんかね。ホント。


この、『何が課題かは明確にするけど、自分では何も解決できずに、騒ぐだけ騒ぎまくって、解決方法の実践と全ての責任を他人に押しつけようとする人達』のことを、筆者は『がらっ八症候群』と名付けておりますが、意地悪い見方をするなら、全く今の民主党政権そのものじゃありませんか。

『てえへんだ!てえへんだ!』と騒ぎまくっておれば日が経って、支持率が回復するとでも思っているのでしょうかねえ。

今回の東北関東大震災、大元は勿論天災なのでしょうが、日が経つにつれ、政府対応の無策ぶりが次第に顕わになってきている気がしてなりません。 原発事故対応は勿論、津波被害からの復旧の遅れや援助の遅滞など、政府のイニシアティブ不足と対応の遅れによって、人災の部分が増えてきているようです。


 確かに今回の震災で発生した原発事故によって、東京電力の危機管理体制が大変お粗末であることが白日の下にさらされ、またその後の対応や情報開示のやり方も、到底その道何十年のプロがやる様なものではなかったし (いやしくもプロたるもの、『想定外の出来事でした』などというお粗末な弁明は絶対やってはいけませんよ) 国民のライフラインを担当している電力会社の幹部としては、皆さん、失格のレッテルを貼られる事はやむを得ないところではありましょう。
(少なくとも、『想定外』の事故を起こした原発についての責任は、絶対取らせねばなりませんし)

しかし、その彼等に対して、我らが管総理殿は『傷口に塩を擦り付ける』如くの言動で激しくののしるだけでした。
やっぱり、というべきか、市民活動家としての菅さんは、『他人の責任をあげつらうことについては超一流』なのでしょう。

 でも、今彼がやるべきことは、他人の責任を問い詰めてスケープゴートに仕立て上げる事ではなく、自ら全ての責任を持って、この未曾有の大災害を如何に人的経済的被害を最小限に食い止めるか、イニシアティブをもって具体的に行動する事の筈です。
東電の幹部をなじり倒して、原発問題は事済めり、じゃないんですよ。

 またあろうことか、この国難を奇貨として、野党自民党の谷垣氏を取り込んで大連立を組み、自らの政権の安定化を図ろうとするなど、政治家としての良心の欠片でもあれば、到底考えもつかない事を平気で企んだりしております。この点についても、『火事場泥棒/焼け太り』の非難は免れないところでしょう。


 繰り返しますが、今現在の日本の総理大臣に求められている事は、東北地方東部全域の事を総合的に考えて、超法規的措置をも自らの判断と責任で的確に下して実践してゆく事ではないでしょうか。

それを、ぴっかぴかのランドセルならぬ作業服を着て、無理矢理現地視察に行こうとしたり、既に公表された情報を単に繰り返し発表するだけが仕事、だと思ってもらっては困るのです。それより、国外に対してもきっちり誤解の余地のない情報開示を行って、外国人の無用な国外退去などの混乱を防止し、また混乱に乗じた投機筋の動きにも的確に対処するよう、国家機関が一枚岩となった対応を行うよう、率先垂範すべきなのです。


 『民主党管政権、東北大震災の混乱で命拾い!』などと新聞のタイトルに書かれるようなこと、国民は全く望んでおりませんよ!









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