『面白い恋人』をパクリで提訴？　どうなんだろうね、石屋製菓さん？　　２０１１/１２/　３

☆１１月２８日に札幌の石屋製菓が、自社の主力商品『白い恋人』の類似商品として、大阪で製造販売していた菓子『面白い恋人』を、商標権侵害されたと、吉本興業などに対して、その販売差し止めや商品の破棄を求めて札幌地裁に提訴した、との報道がなされました。

一般人の感覚で考えれば、 この『面白い恋人』の菓子は明らかにパロディであり、別に本家が目くじら立てて怒るようなものではないとも思うのですが、石屋の社長さん、何か虫の居所でも悪かったんでしょうかね。


　以前筆者が北海道へ旅行した時には、やはり土産としてこれを買った記憶もあり、北海道土産の定番のお菓子といえば、『白い恋人』と『六花亭のホワイトチョコ』でありました。
　（今はどうか知りませんが）


　で、もうひとつ筆者の記憶にあるのは、この『白い恋人』のそもそもの語源？は、１９６８年に仏で行われたグルノーブル冬季五輪の記録映画として、日本で同年に『白い恋人たち』の邦題で公開されたものにちなんで、北海道の雪のイメージをモチーフに命名されたということです。

要するに、この『白い恋人』という菓子名についても、そもそもは『借り名』だったという事です。

（ただこの話には異論もあるようで、石屋の社長が独自に命名したとの説もあり、登録商標も取っているようですが、ずっと以前に筆者が聞いた限りでは、上記の如く映画の題名から取ったという話でした。『白い恋人』が発売されたのは１９７６年のことですから、映画の題名が大元となっているという説には時系列的にも整合性があります。今となっては、水掛け論になるでしょうけどね。でも、勿論菓子そのものは石屋さんのオリジナルであるのは間違いないことですが。）


　また、色々なサイトを見ると、『白い恋人』のバクリは今回のものに始まったわけではなく、それこそ全国津々浦々に、似たような商品が山盛りあるようです(^0^)

福岡県　『赤い恋人』　「めんたいこんにゃく」だそうです！？
静岡県　『みどりの恋人』　抹茶とチョコレートの菓子　お茶屋さんが発売
北海道　『黒い恋人』　新十津川町のハムやさんがつくったソーセージ
佐賀県　『佐賀の恋人』　白い恋人のそっくりさん
宮崎県　『宮崎の恋人』　白い恋人のそっくりさん
島根県　『島根の恋人』　白い恋人のそっくりさん
宮城県　『宮城の恋人』　白い恋人のそっくりさん
静岡県　『静岡の恋人』　白い恋人のそっくりさん
京都府　『京都の恋人』　白い恋人のそっくりさん
奈良県　『奈良の恋人』　白い恋人のそっくりさん
福島県　『福島の恋人』　白い恋人のそっくりさん　　どうも、これらは同じ製造メーカーではないかと思う程似てますねえ。　各○○の恋人のメーカー捜したけど、ＷＥＢでは出てきません。
大阪府　『大阪の恋人』　白い恋人のそっくりさん　例の面白い恋人よりも、中身は余程そっくりのようですね。
大阪府　『通天閣の恋人』　おなじく白い恋人のそっくりさん　　筆者もひつこいって！　m(_"_)m
黒部ダム　『黒部の恋人』　パッケージは黒ですが、中身は？
香港！　『雪の恋人』　香港にある菓子販売店チェーン『優の良品』の販売しているミックスクッキー。類似菓子の海外進出？

　まだまだあるようですが、これくらいにしときます。　ああ疲れた(~_~;


　ま、これらは本家『白い恋人』の人気あってこその類似商品なのでしょう。

これらをみると、なんで『面白い恋人』にだけ文句言ってるのか、よう分からんですな。

でもよく考えてみると、これだけマスコミ踊らせて宣伝してもらった訳ですから、さぞかし石屋さんも吉本さんも、今年の菓子部門は増収増益になるでしょうね。　⇒　実は、それが目的で提訴を？！


ということで、適当なところで手を打って、シャンシャンにした方が、お互いハッピーじゃないですかね。


石屋さんは、以前賞味期限の問題で全国的に味噌付けた後遺症で、コンプライアンス部門にすごく力入れてるのは分かるけど、あまり四角四面に暴走しては、かえってまた顰蹙買いますよ。


折角の甘い銘菓が苦くなっては、洒落にならんと思いますがねえ。