1KW大作戦! A 2018/8
◎準備その4
この時点で、正式にアンプを発注。しばらくして現物が到着しました。
第一印象は『おっ、結構軽いな』でした。通常の1KW以上のリニアアンプは、20Kg〜数十Kgほどもあるそうですが(ローカル局から聞いた話)、これはわずか10Kgほどです。これでチューナー内蔵ですので、やはり21世紀のリニアはコンパクトに出来ております。(この点もTR方式の利点ですね)年寄りの腰にも優しい仕様です。
耐久性については、世界のあまたのペディションでも使われており、定評があるそうです。
また、メーカーの2年保証と合わせ、ハムショップさんの1年延長保証を含めて3年間は無償で修理してもらえる安心感もあります。
アンプの到着に合わせ、知り合いの電気工事屋さん(本人さんもアマチュア局です)にお願いして、アンテナの一部取り替えを手伝ってもらい、リニア用の200V電源工事もやってもらいました。既に宅内には200Vが入っているので、ブレーカーとコンセントの取り替えだけで済みました。
早速アンプを起動させ、ダミーロードを繋いでパワーを計ります。う〜ん、リニアの画面上では1KW出ているものが、電力計では、900W弱程です。どちらが正しいか解りませんが、まあこんなものでしょう。
あまりシビアに考えてもいけませんし、MAXパワーをしぼりだして計った訳では無いので、1KW近く出ている、という事で良しとしました。
でもこの時点では、アンテナからバンバン波を出す訳には行きません。そろりと『試験電波』を出すだけです。
並行して、ご近所を廻ってテレビやインターホンなどに電波障害が無いか聞いて歩きました。全戸問題が無かったので、調査票(総務省の書式)に問題なしとの印をもらいました。これを総通さんの指定通り、近在の5軒に対して実施。今までのところご近所さんに対し、不義理をした事も無かったので、すんなりご協力いただけました。やはり普段の近所つきあいは大事ですね。
◎準備その5
いちおう形が整ったので、『変更工事完了届』を提出する事としました。
まず『検査事前データ表』に、実測データを記入します。終段の電圧、電流、電力については、リニアのディスプレイに表示されるのでそれを書き写します。これを周波数バンド毎に記入。電界強度については、関東総通からD/Lした『電波防護指針に基づく電界強度確認表(アマチュア用)』に基づいて記入します。
この表の記入に必要とされるデータについては、JARLや各総通のサイトなどで調べ、必要な図面や計算数値を作成、またアンテナメーカーに依頼して、アンテナのビームパターン、垂直面指向特性図などを送ってもらい、同軸の減衰量などは、メーカーのサイトから特性表をD/Lしました。
次に『TVI・BCI等の調査』の表を記入。これは自宅と、ご近所5軒からの調査に基づいて記入します。
あとは、自宅付近の地図を作成し、プリントして添付します。
これらの書類一式を纏め、届の表紙に収入印紙11,650円を貼付して総通さん宛に郵送しました。
で、送ったあと、なかなか連絡が来ません。まあ、せかしてもしょうがないので、じっくり待つ事としました。
でも、目の前に機械があるのに使えないのは、ヘビの生殺しのようで、なんかイジイジしますね。(^-^;)ゞ
約2週間程して、やっと携帯に総通さんから電話がかかってきました。
『変更検査の実施について、総通が直接訪問するか、地元の検査委託業者に依頼するか、どちらにしますか?』との事。 この時初めて委託業者に来てもらう方法もある事を知りましたが、よく解らなかった事もあり、咄嗟に『予定通り総通さんにお願いします!』と答えました。
『では、こちらから参ります。』との話の後、検査の日取りの打ち合わせを行いました。
しばしの調整の後、日程は6月下旬と決まりました。
それまでの半月余り、リニアの稼働はお預けとなったので、布を被せて出来るだけ見えないようにしておきました。
( この項 つづく )