ハムになる人が減ってきた? 2009/12
☆先月、約半年振りに3アマと4アマの講習会を行いました。
講習会を運営しているハムショップのF氏によると、最近は、講習会に対する問い合わせがめっきり少なくなったそうで、3アマコース・4アマコースとも計画してもなかなか生徒さんが集まらないので、開催のペースを落としているとのことです。
これは全国も同じ状況のようで、各エリアのコールサインの進み具合を見ても、以前に比べ、ずっと新規開局の人が少なくなっております。
筆者は、別項にも書きましたように平成18年からこれまでに 3アマと4アマの講習会の講師を30回程度やってきましたが、以前はひと月か二月おきに50〜60名程度を教える出番がありました。それが最近はずっと少なくなってきました。
それだけ楽になったのは良いのですが、アマチュア無線に興味を持つ人が少なくなったということは、やはり一抹の寂しさを覚えるところです。
F氏によると、以前の受講者の人の多くは、長距離トラックのドライバーさん達が多く、いっとき、おまわりさんが違法無線の取締を強化した影響で、多額の罰金を払わされた人が、一念発起してたくさん受けに来た、という背景もあったそうです。
それが最近はあまり取り締まりをやらなくなったこともあって、受講者が減る原因の一つなのかもしれません。 しかしウイークデーの日中に、2mバンドや430Mhz帯を聞いてみると、バンドプランに規定されたチャネルの外で、ほとんどコールサインも言わずにしゃべっている局もいまだに多くおられ、まだまだ無免許の人も沢山おられるようです。
正式に免許を取った方が、罰金など払うよりよっぽど安上がりなんですけどね。
また、お空の状態もあまり良くないということも、ハムのアクティビティに影響がある模様です。 特に今は、HF帯のハイバンド(14Mhz以上)は、別項にも書きましたが、ここしばらくは太陽活動が不活溌な為に、お空のコンディションは最悪で、海外との交信が大変難しい状態がずっと続いており、そのこともハム全体の活性を落ち込ませていると思われます。
現代は、特に若い人達はテレビゲームやパソコン、携帯電話など、ほかに熱中できる電子機器が沢山あり、また他の人達とのコミュニケーション能力をある程度必要とするアマチュア無線には、あまり足が向かないのかもしれません。見ず知らずの人と話するのも、やってみれば全く簡単なことなのですが。
先日、久し振りにCQ誌を買って読みました。
その中に掲載された写真を見て、つくづく思ったのですが、なんと高齢者の多いこと!
若い人はあまり投稿しないのか、読者に団塊世代以上のウエイトがすごく高いのかわかりませんが、白髪頭の人の写真が目立ちますね。
無線を、年寄りだけの趣味にしておくのは勿体無いんですけどね。若い人達にこそ頑張って欲しいところです。
各地域で、小学校や中学での学校教育などにもっと取り入れてもらってPRしたら、理科離れの防止にもなっていいと思うのですが。
もっともっとお空の仲間が、沢山増えてくれることを願っております。