はじめて非常通信を傍受しました 2018/07


  今回の大雨被害で当局のQTH倉敷市でも、真備地区が大きな被害を受けました。
水が引いた後も、ライフラインは完全には復旧しておらず、連日の熱暑でボランティア活動も難儀をかこっており、罹災者の方々の健康状態も心配です。真備へ行く道路も、ほぼ大渋滞の毎日です。

 堤防決壊の発生した当日、430Mhzメインをワッチしていたら、冠水で自宅に取り残された方が非常通信を発しておられました。 有線も携帯電話も繋がらなくなり、このままでは2階まで水没する恐れがあり、救助要請をして欲しいとの事。 JE4のコールであり、ハム歴は40年近くのOMさんのようで、てきぱきと法令に沿った交信をしておられました。
当局が応答するまもなく、別の方が早速コンタクトされ、てきぱきと警察に連絡しておられました。
暫時後に救助隊が来て、ボートで救助されましたとご本人から通信があり、『OSO通信を終了します』とのアナウンス。取り敢えずほっと胸をなで下ろしました。

 講習会の講義では、非常通信については毎回教科書に沿って概略を話しますが、幸いにしてまだ自分がOSOを実際に発したり対応したりする場面には遭遇しておりません。

ただ、今回の事で、ハムという趣味の有用性を再認識すると同時に、平素から非常通信への心構えもきちっと持っておく必要があると強く感じました。
世の中には、携帯やスマホがあるから国内どこにいても助けを要請出来る、と過信している人たちも多々いるようです。
しかし、現代の通信インフラを『当たり前の事』と無邪気に当てにしていると、いつかひどいしっぺ返しを食らう事は必定でしょうね。 山に登ったり船で海に出たり、また山岳ドライブなどをした場合、たやすく圏外になってしまい、携帯が当てにならない事を知らぬ者達がいかに多い事か。
われわれアマチュア無線『技士』は、携帯電話の電波が決して『自然現象で飛んでいるのでなく、大規模なインフラが背後にある』事を理解している筈ですので、いざという時の心構えも違い、生存率は高い筈です。アセアセ(^-^;)ゞ
『常在戦場』といえば大袈裟でしょうが、常に非常事態に帯する心構えを持っておく事が必要と思いました。






inserted by FC2 system