浦島状態でのQSOパーティー 2006/1


1.QSOパーティーとは?
アマチュア無線をやっておられない方は当然ご存じないことと思いますが、日本人が年賀状を交換するように、ハムの間でも、年明けに各局と交信する、謂わば一寸した年始の挨拶のお祭りのようなイベントです。
具体的には、アマチュア無線の各バンドで相手と交信し(相手はアマチュア局であれば誰でも良い)『コンテストナンバー』というものを交換します。
そして20局以上と交信した場合、その結果をJARL(アマチュア無線の団体)に報告すれば、干支のステッカーが貰える、というものです。
他愛ないゲームのようなものですが、毎年続けてやる所にその意義がある訳で、『今年もあきもせずハムやってるよ!』という、云わば意思表示のようなものであります。

 もっと具体的に知りたい方はJARLのHPを参照してください。


2.うらしまさんの参加
私も1980年に参加して以来、以前は毎年かかさずに出ておりました。
毎年1月2日9時よりの開始となり、各局がメインチャネルで CQニューイヤーパーティー! というコールを始めますと、俄然各チャネルも賑やかになり、サブチャネルへ移ってから、大体1時間くらいで20局以上の方とQSO(コンタクト)できておりました。
これを毎年の年頭行事としており、これが終わってから家内の実家に新年の挨拶に行くのが慣わしでした。
このパターンを、97年まで18年間ずっとあきもせずに続けておりましたが、98年からは無線から自然に足が遠のいていた事もあり、それ以来ずっと参加しておりませんでした。
今考えて見ますと、丁度この頃から携帯電話が普及し始め、その影響なのかアマチュア局の増加もピタリと留まり、たまにワッチしていても、お空もだんだん静かになってきた頃でした。
やはり皆さん同じ様な傾向なのでしょうかね。

今回、思い直してこの2日に本当に久し振りにCQを出し、9年振りにQSOパーティーに参加してみました。
それも、家内の実家から帰り20時を回ってのオンエアです。  周波数はアンテナの関係で430MHzのみとなりました。
最初は他の局の出しているCQを呼び出すところから始め、少しづつ勘を取り戻して行き、QSOパーティーのパターンを思い出してゆきました。
 (余り大した勘などは必要ありませんが)
それでも、一度CQを出すと7〜8局の方からコールいただき、何とか昔やっていた頃のペースでQSOする事が出来ました。

ただその中で『貴局とは198○年○月○日に繋がってますねー』などと良く言われ、皆さん、パソコンとロギングソフトを横に置いて交信されている模様で、こちらはそんな準備など一切やっておらず、大変慌てもし、また隔世の感を抱きました。
その日は2時間弱で15局程と交信出来、少し早めにリグの火を切りました。

翌3日はゆっくり起き、リグのスイッチを入れたのは11時を回ってからでした。  以前は1日だけのパーティーでしたが、最近は2日間となっていますので
他のことをやりながらのんびり局数をかせぐ事が出来ます。
パソコンをたたきながら、メインチャネルで時々出るCQを取る事としました。
4エリアと5エリアの方の『CQニューイヤーパーティー...』を追ってサブチャネルに移り、ぽつりぽつりQSOします。  以前に比べ、やはり皆さんゆっくり楽しんでおられるようです。
16時過ぎまでで延べ23局とQSOでき、久方振りのニューイヤーパーティーを終えました。

しかし、以前には毎年新しいプリフィックス(JA4・JH4・JR4・JE4など)が出てきていたのですが、最近の4エリア(中国地方)では、ここ6年間ずっとJN4で止まっているそうです。  従ってこのパーティーで交信した局も、大半が以前繋がった事のある方であり、ニューカマーの方の声が殆ど聞こえず、一面寂しい思いがしました。

趣味が多様化し、パソコンや携帯電話、高性能ゲーム機などに大半の興味が移ってしまったせいなのか解りませんが、改めてこの趣味に帰ってきてみて、もっとその面白さと可能性を認識出来れば、ニューカマーやリカバリ組も増えるのではないかとの感慨を持ちました。







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