私のアマチュア無線歴 T 2006/1


◎2エリアにてアマチュア無線を始める

私がアマチュア無線を始めたきっかけは、仕事との関係からでした。
仕事柄電器業界の方と接する機会が多々あり、当時の文系出身の身として、お得意先の話される専門的な家電や無線の話題について行く事が出来ず、些か歯がゆい思いをしておりました。  しかし、耳学問の付け焼刃程度では失笑を買うだけであり、やはり体系的な基礎の勉強が必要であると感じておりました。
そんな時ある方から、電気に関する多少の専門知識を習得するには『アマチュア無線の教科書』が打って付けであると紹介頂き、早速書店で購入、勉強を始めました。
そして、取り敢えずの目途として、アマチュアの資格取得を目標におきました。
1ヶ月ほどの後、丁度国試の時期となり、1974年4月に大阪まで電話級アマチュア無線技師(現在の4アマ)の国家試験を受けに行きました。
免許を取るだけなら、当時も講習会の制度はあったようですが、現在に比べ大変長時間のカリキュラムとなっており、延べ何日にも亘っての講習会参加は勤務の関係上やはり不可能であり、結局、一発試験へのチャレンジとなりました。

そして合格後、折角免許を取ったのだから開局してみようと言うことになり、当時の勤務先の2エリアでアマチュア無線局の開設を申請しました。
当時は144MHz帯FM無線機の全盛時代であり、それを車にセットして『モービルハム』として開局する事が大変流行しており、私も無線機を購入し、早速自分の車に取り付けました。
最初に買ったリグは、フクヤマというメーカーの『マルチ7』(ご存知の方は相当OMさんでしょうね)という、水晶式の多チャンネル機でした。
価格は5万円近くした筈であり、新卒の1か月分位の給与に相当する、当時としても結構値の張るものでありました。

QSOの作法などを教えてもらい、いよいよCQを出す事となりました。  1974年(昭和49年)10月のことです。
開局第一声をどこで出そうか迷った挙句、遠距離交信を狙ってわざわざ富士山の新五合目(標高2400m位)までドライブし、そこの駐車場から最初のCQを出しました。
144MHzのメインチャネルで『CQDX、CQDX、こちらはJ○2○○○ ポータブル富士山新五合目!』 ( 今考えると冷汗ものです(^^ゞ )
当時の2mメインの混雑振りを考えると、到底遠距離交信は無理だったのですが、ビギナーにとって全くそんなことは知る由もありませんでした。
 (この時代の2mバンドのメインチャネルは145.00ではなく144.48MHzで、特に東京などの大都会では常に混雑しておりました)
しばしの空振りの後、結局、ファーストコンタクトは同じ駐車場におられた1エリアの方に声を掛けていただきました。
たどたどしい交信でしたが、当方のハムとして最初のQSOだという事を話すと、とても親切に色々アドバイスをいただきました。
その最中ブレークがあり、最初の交信はそのままラウンドQSOになってまいました。  右も左もわからない中、冷汗をかきかきのコンタクトです。
そしてそのもう一局の方は、何と3エリアのコールで、結局、私のファーストQSOは、1・2・3エリアを結んでのものとなりました。
その3エリアの方も、同じ駐車場まで車で近畿からドライブに来ておられた方で、ラウンドQSOはそのままアイボールQSOとなりました。(~o~)
 (アイボールQSOとは、直に会って話すことを言います)

そして数ヶ月ほど経ち、おなじみの局も出来、ロングQSOにも慣れる頃になると、今度は無性にHFに出たくなりました。
ローカルさんから短波帯での交信の内容を聞き、僅かなパワーで国内はもとより海外ともQSO出来る事を改めて知り、矢も楯もたまらず、冬のボーナスでHFのリグを購入してしまいました。
※その前の年に結婚して長男も生まれていたのですが、ワルいお父さんでした (^^ゞ
既にHF帯でのQSOは大半がSSBとなっており、購入したリグはTRIO(現在のKENWOOD)のTS520といい終段が真空管ですが当時の最新式でした。
 (電話級でしたから、当然10W機の”X”タイプです)
ただ当時は社宅に居住しており、屋根の上には21MHz帯用の逆Vアンテナくらいしか張れませんでしたが、それでも10Wで国内QSOは楽に出来、北海道や沖縄などと繋がると、結構感動したりもしました。
今はインターネットや携帯電話が普及して、国内や海外まで全くストレス無しに、当然の如く誰とでもコンタクト出来ますが、当時は電話の市外料金の高さもあり(電々公社の時代)国内でも遠距離の方と話が出来るという事は、結構『非日常的』な出来事だったのです。

こうして少しづつ全国のハム局とのQSOにも慣れてきた頃、仕事の関係で今度は郷里に帰る事になりました。


 ( この項 つづく )



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