☆退職後、諸先輩方と同様に図書館通いをするようになり、昔から読みたかった本に接する機会と時間に恵まれ、高校生の頃から多少関心のあった、日本古代史と邪馬台国の事について、碩学諸氏の本を読んでみました。
その中で、自分の知らなかった様々な事実や新説が、まさに百花繚乱の如く出てきていることを知りました。
そしてそれらを読み進めるうちに、私としても、頭の中でもやもやしているものを、自分なりに整理し、一つの文として纏めてみたいと思うようになり、本小文をしたためました。
また最近は、ネットを通じ、家に居ながらにして様々なデータが手に入る良い時代になりました。
私も、高木彬光氏の神津恭介シリーズの『ベッド・デテクティブ』ならぬ『インターネット・デテクティブ』で、各氏のサイトを拝見し、そこからも様々なインスピレーションをいただきました。
諸賢のお目を汚すものかも知れませんが、失笑を買わない程度には纏めたつもりです。
皆さんの忌憚のない意見をいただき、今後も自分の見識をより深めてゆきたいと思っています。
どうか宜しくお願い申し上げます。
( Contents Upload 2005/10/19 )
第一章:魏志倭人伝の扱いと、 邪馬台国への行程の解釈について 1.過去の邪馬台国論争 2.魏志倭人伝に関して A:倭人伝の信憑性に関して B:魏の使いに関して C:魏の正使に対する倭の対応 3.邪馬台国の所在地の比定 邪馬台国はどこにあったか A:倭国連合の実像 B:邪馬台国人口への考察 C:『邪馬台』という国名について D:『ヤマタイ』または『ヤマト』という 地名は北九州にも存在したか E:邪馬台国『畿内説』の論拠 F:私の結論 G:幾つかの疑問と考察 H:魏使倭人伝の記述との矛盾 4.魏使一行の行程の解明 A:日本列島への渡来ルート B:日本国内でのルート C:私の結論 D:魏使の記した方位のずれ |
第二章:日本古代のバックグラウンド - そのルーツと考え方 - 1.考察にあたっての前提 2.古代日本史のバックボーン A:倭人の民族的成り立ち B:原始国家の成り立ち C:天候不順、倭国大乱 ☆古代日本人は文字を扱ったか ☆『和を以って貴しと為す』とは ☆徐福伝説について ☆北方ツングース系民族の移動 |
第三章 : 日本古代史の流れ 古代日本の王朝の変遷について 1.歴史以前 2.倭国の成立 3.倭国大乱 ☆狗奴国は『クマソ』か? ☆当時の畿内の状況 『葛城王朝』 ☆いわゆる『 国移り 』について 4.卑弥呼の時代の倭国連合 ☆当時の東アジア国際情勢 5.卑弥呼以降 - 倭国連合とトヨの国のその後 - ☆『トヨの国譲り』と『出雲の国譲り』 6.神武東征と三輪王朝の成立 ☆『神武東征』の検証 ☆神武と崇神、欠史八代について ☆記紀の記述の信憑性について 7.朝鮮半島の情勢と応神朝の成立 ☆神功皇后三韓征伐 ストーリー想定の理由と前提事実 ☆神功皇后と応神・仁徳天皇 8.河内王朝の断絶と継体朝の成立 ☆天皇家の『万世一系』について ☆アマテラスと天皇家 ☆天照大神は男神であった? - 太陽神信仰のルーツ - ☆筑紫君磐井の乱とそのルーツ 9.継体朝とその後について - 国内情勢と半島の情勢 - ☆半島出身の出自封印の理由 |
《 付 記 》 ☆宇佐神宮についての考察 ☆卑弥呼=アマテラス説 < 付 表 1 > 歴代天皇系譜と 想定される王朝の推移 < 付 表 2 > 日本・中国 古代史概略 |
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私のスタンス 参考資料など |