岡山県 富栄山/大空山 2008/9/10


場所    岡山県 苫田郡鏡野町

交通   自家用車にて S氏同行

天気  
 晴れ

標高差 
富栄山 440m / 大空山 340m

時間データ
  
登山口駐車場発8:00 〜 丸太橋8:20 〜 縦走路分岐点9:30 〜 大空山頂着9:40=発9:50 〜 分岐点10:00 〜 富栄山頂着10:20=発11:00 〜 分岐点11:20 〜 丸太橋12:30 〜 駐車場着12:40
   ( 登り 計2時間10分  下り 1時間40分 富栄山を基準 )


◎昔家族で泊まったキャンプ場の近くにある秀峰で、いつか登りたいと思っていた山であったが、満足な登山道もなく根曲がり竹の尾根をヤブコギして行かねばならないと聞きあきらめていたが、2006年に地元の方々が道を切り開いたと聞き、今回登ってみることとした。

 岡山県南のS氏宅をAM5:30に出発し、今回は全て地道を走行すべく国道180号に入り、備中高松の先でR429号線を北上する。 秋とはいえ未だ日差しは比較的強く、多少早めの出発を心掛けた為である。
例によって途中のコンビニで弁当とペットボトル飲料を購入し、旭町を経由して落合からR313号〜R181号と乗り継ぎ鏡野町富地区へと出た。
そこから、のとろ原キャンプ場へ向けて車を走らせる。最近この近辺は案内標識も完備されており迷うことはない。
 キャンプ場の手前には、『のとろ温泉天空の湯』という日帰りの温泉施設もできており、オンシーズンには結構な賑わいを見せているという。
今日は9月のウイークデーということもありキャンプ場はクローズしてあったが、付近にはトイレも完備されており、使用させてもらう。
キャンプ場横の舗装路を上がってゆくとほどなく舗装が切れ、その右手に駐車場が作られており、乗用車10台程度は優に駐められるスペースがある。 そこに車を置かせてもらうこととした。 車道はこの先は林道になっている模様で、登山道とは離れていってしまう。

 そそくさと準備を整え、S氏と二人で登山口に向かう。
駐車場のすぐ脇に登山道の標識があり、ここから登ってゆく。 と、いきなりの急登。段差の大きな偽木の階段を一歩一歩踏みしめながらゆっくりと登る。このルートはほぼ忠実に尾根の稜線に沿って作られており、結構アップダウンが急である。
しばらく行くとまた階段が続き、計3箇所、偽木の階段を登る。ほどなく右手から沢の音が聞こえてくると、もうしばらく行くと丸木橋に出る。この簡単な丸太の橋は『井出の谷川』の源流にかかっており、流れている水も結構流量がある。
登山口の看板にはここまで15分と書いてあるが、20分程かかった。要所要所には新しい標識も掲示されており道に迷う心配はあまり無い。

 小休止の後また緩やかなのぼりにかかる。 右登山道の標識にしたがって進み、伐採跡をトラバースし、しばらく行くとまた直登となり、急坂を上る。急な箇所にはロープが設置されており、雨天時の下りなどでは心強いであろう。計4箇所のロープ場の急登を越えると、今度はつづら折れの道が続く。このあたり、登山道ははっきりしているが、一部では周りから草が覆ってきており、足元が判りづらい所がある。
お次は『倒木くぐり』が待っている。 上を乗り越せそうで越え難い、微妙な高さの倒木が都合5箇所あり、下をくぐって行くと結構息が切れる。最初から軍手などをしておくべきであった。
あとは緩やかなアップダウンが続き、尾根をひとつ廻ったところに、縦走路分岐点の標識があり、低い丸太のベンチも設置されている。 ここが大空山と富栄山の分岐点となる。

 まずは大空山に向かう。 大空山頂といっても、実はこの分岐点よりも30〜40mほど標高は低く、最初は下り道となる。分岐点から右前方向へ進み、ざっくりした道を2度ほど下り、その後は尾根道のアップダウンとなる。
約20分ほど行くと、右大空山頂という標識があり、右に行くとすぐ小高いところが大空山の山頂である。 標高は1103mとなっている。 山頂からの眺望は、東半分はまずまずであるが、その他は草木に隠れてよく見えない。
そそくさと証拠写真を撮り引き返すこととした。
尾根道に戻り、元来た方向へ引き返す。 反対方向へ10分ほど行けば畜産公社の牧場へ出ると書かれてあり、こちらも別方面からの登山ルートとなっている。

 また20分ほどで分岐点まで戻り、今度は富栄山方面へ足を向ける。方向としては、当初来た登山道から左後方へ進むこととなる。
切り開かれた登山道を苦もなく登ってゆく。周りは、若しここをヤブコギで抜けるとしたら2〜3時間は優にかかってしまうであろう程の密度で根曲がり竹(千島笹)が繁茂している。ボランティアで道をつけてくださった地元の方に感謝、である。
切られて朽ちつつある竹の茎が、ポキポキと足元で折れて音を立てる。
あまり見晴らしのきかない尾根道を快調に登ってゆく。多少アップダウンがあるが、大体は登ることとなる。 ほどなく視界が開け、富栄山の山頂に出る。
この山頂の整備も相当進んでおり、木製の展望台まで設置されていたのには驚いた。 頂上からの展望は、360度見渡せる絶景である。
雲ひとつない快晴の中、秋風が爽やかに吹き抜け、大変心地よい。

例によってバーナーで湯を沸かし、ミルクココアを作り二人で飲む。 些か腹が減っていたので、持参してきたカップラーメンも作って食した。

 暫く休憩の後、元来た道を引き返す。
このルートは、登山口からの標高差が然程無いため、往路と復路の時間差はあまりなく、帰りもほぼ来たときと同様の時間がかかるようである。 途中で10名ほどのグループとすれ違った。やはりこのコースも少しづつ有名になっりつつあるようだ。
分岐点まで戻り、往路を引き返す。 また倒木をくぐり、ロープ場を慎重に下り、丸木橋の流水で手拭をしめらせて汗を拭き、ファイナルは偽木の階段をのっそりのっそり降りてゆく。

 駐車場まで戻って荷物をしまい、即、『天空の湯』まで車を走らせる。 ここは以前にも利用したことがあり、新しくてきれいな施設である。
今回は余り疲れを感じるコースではなかったが、全身の垢を洗い流し露天風呂でのんびり入浴を楽しんだ。

 帰路もまた全て地道を使ったのんびりドライブを楽しむ。ガソリン代高騰の折、交通費は極力節約すべきであろう。
今回は『道の駅久米の里』に立ち寄り、山の幸を物色した。 『ジャンピー』という、大きなピーマンの新種が出ており、これを買って帰った。




富栄山 山頂 展望台が設置されていました

 富栄山・大空山ルート (カシミール3D使用) ※今回のはGPSデータではありません。



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