私のアマチュア無線歴 Y 2006/2


◎移動運用・子供のハム資格取得・そして10年余のQRT

私が常置場所において衛星通信やパケットなどをやっていた頃、移動運用にもまたチャレンジしており、ローカルさんと一緒に、毎年夏のJARLコンテストなどにも出ておりました。
 7月上旬の6m&downコンテストと、8月上旬に行なわれるフィールドデーコンテストには、ほぼ毎年、近在の山へ移動用の装備一式を持って上がり、コンテスト当日の土曜日の21時より、翌日まで夜を徹して皆でQRVしておりました。
エントリーするバンドについても、当初は144Mhz帯から、430Mhz、そして1200Mhzへと次第に上がってゆきました。
80年代から90年代半ばにかけての時期は、コンテストにエントリーする局も結構多く、その中で中々上位を取る事は難しく、我々がいつも陣取っていた標高400m程の山では、もっと高い場所へ移動していた局にトップを取られる事が多く、良く皆で悔しがっておりました。

そこで少し趣向を変え、それまで殆ど誰もエントリーしていなかったバンド/モードを選び、UHF帯のCWへ出てみる事としました。
勿論、相手も殆どいません。  せいぜい数局と繋がればよい方でした。
しかしこれで申請してみると結構一位を取る事が出来ました。  エントリーが当エリアでは自分のみ、というケースも良くありましたが。
この上位入賞を狙うバンドと、賑やかにQRVしてサービスするバンドを分けた作戦はおおむね成功し、今カウントしてみると、1982年から1993年にかけて、自局として計6回入賞することが出来ました。  同様に、違うバンドでエントリーしたローカルさんも何度か入賞しております。
 (過去2〜3年のJARL NEWSを参考にして、余りエントリー局のいないバンドと部門をターゲットにして出れば、現在でもうまく行くはずです (*^^)v )
この移動運用は、現在は段取りの殆どをローカルさんがやってくれているという事もあり、最近までずっと実施しております。
ただ最近は、コンテストへの参加よりも、皆で山へ上がって夜を徹して飲んで騒ぐ事に重点が移ってきており、ローカルさん曰く『おじさんの甲子園』状態でずっと続いております。  これもまたハムの楽しみ方のひとつではないかと思っております。


私がハムにのめり込み、家のシャックからCQCQとやっていると、子供達も多少興味が湧いて来るのはまた当然であり、彼等にも免許を取らせたいと思うようになっておりました。
当時も、小学生の子が電話級(現在の4級)に合格したという話は良く耳にしており、私も長男に講習会の受講を打診したところ、受けたいとの事であったので、10Km程離れた所で行われるJARL支部主催の土日にかけての講習会に申し込み、子供を送迎して通いました。
この時長男は小学5年生でしたが、授業にも結構ついて行けていた模様で、約1ヶ月の授業の後、終了試験にも合格し晴れて免許を取得しました。
局免許を申請してコールサインをもらい、そしてファーストQSOはサテライトにQRVさせました。
本人はその後U/VやHFで数十局とQSOした様ですが、相手がすべて大人であり、話題が続かないとの事で次第に興味が薄れていった模様でした。
又、その後同様に長女と次男も講習会を受講し(それぞれ小学4年生の時)結局、家内以外、皆ハム局になってしまいました。
家族で大規模な遊園地などに行く場合など、皆にハンディ機を渡して自由にさせておき、時間になったら声を掛けて集合する等、携帯電話の無かった時代に結構便利は良かったと記憶しております。


このように、ローカルさんにも助けられたり刺激を受けたりしながら、機嫌よく楽しんでいたアマチュア無線でしたが、1994年2月に、仕事の関係で広島市内に単身赴任することとなりました。
無線の設備一式は、もちろん家においてゆかねばなりません。  広島では、マンションの5階に部屋を借り、ベランダから1.5m程のGPをあげました。
しかし仕事も忙しく、広島でQRVすることは殆どありませんでした。
また、たまに家に帰っても他にする事が山ほどたまっており、リグのスイッチが入る事はこれも殆どなくなりました。

そうこうしているうちに、携帯電話が本格的に普及を始め、ローカルさんも皆ハンディ機を携帯に代えるようになり、お空はそれに比例してだんだん静かになってきました。  その間、我が家に上げているアンテナはずっと雨ざらしになっておりました。
携帯電話の普及に伴い、昔からのお馴染みさんとも殆ど無線で話す機会も無くなり、とうとう1998年になって、ローカルさんに手伝ってもらい、アンテナ一式をあらかた全て撤去してしまいました。
そしてその後の再度の転勤等もあり、局免許の書き換えだけは行なっていたものの、結局、最近までずっと実質QRT状態でありました。


今回、このホームページの立ち上げと前後し、やっと、ぼちぼち復活する意欲が出てきました。
しかし、昔やったのと又同じ事をするのも芸の無い事とも思っており、現在は、今後ハムという趣味をどう楽しもうか思案中、といったところです。


以上が私のハム歴の概略であります。
ここまで読んでくださった方々、拙い話に長々とお付き合いくださり、大変ありがとうございました。
アマチュア無線の面白い楽しみ方について、皆様方から何らかのアドバイスでもいただけたら幸甚です。



  (この項 おわり)

                                                              ( Contents UPload 2006/2/16 )






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